ご遺族の複雑な気持ち

yaoyorozu20112011-02-15

尖閣列島で戦時遭難されたご遺族の方にお話を伺いました。
戦後65年の時が流れてご遺族も高齢化し、人数も減る(石垣在住となると更に限定される)中、生き地獄のようになった当時のことを語ることを望まない方も多いとのことで、インタビューは難しい状況でした。
加えて、政治的に複雑な問題を抱えた地域になった現在、事を荒立ててまで慰霊を望むことを躊躇される方もいるようです。
とはいえ、やはり本音ベースでは、尖閣にお参りにいきたいという思いはみなさん共通されているとのこと。

手渡された1冊の本に、思いを託されたのを感じました。
『沈黙の叫び 尖閣列島戦時遭難事件』
編集:尖閣列島戦時遭難死没者慰霊之碑建立事業期成会
発行:南山舎
    〒907−0004 沖縄県石垣市登野城88−1
    TEL (0980)82-4401


詳しくは、こちらをご覧ください。↓
http://jaima.net/modules/guide6/content/index.php?id=36

本来堂々と主張できるはずのことを躊躇させてしまう社会の風潮自体を変えていかなければいけませんよね。
ご遺族の気持ちを代弁する意味でも、「ご遺族が慰霊に行けるように」私たちが訴えていきたいと思います。

                                              葛城奈海
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昨日の織田さんの記述にもあったように、2日間、石垣島小浜島の海岸線を見て回りましたが、人が足を運べる場所は予想していたより遥かにきれいで、日本人の美意識の高さを感じました。
一方、小浜島でたまたま出会えた地主さんに案内していただいた聖域の中で現れた山のようなゴミ……まさに八百万の神々が冒涜されている気持ちになりました。
こちらも、詳しくは後日コラムで。