現場が生きてて良かった!

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110526/dst11052622320038-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110526/dst11052622390039-n1.htm


これはもう日本全体の病かもしれないが、どうしてこれほど現場が軽視されるようになったのか?何処も現場経験が少なく相場観の無い人間が、いつの間にやら出世して机上の空論で現場をコントロールするようになっている。
医療の世界では臨床で直向に患者と接する医者より、研究室でネズミに接している医者の方が出世しやすいと言う。論文の数が重要な要素の一つなんだそうだ。確かに研究の結果何百万人の命が助かる事もあるのでそれ自体が悪いという訳ではないだろうが。こう言う医者が臨床で実際人間と接している医者の上に立つことが不可能なのは当然の事だと思う。もう一つ言えるのは現場は忙しい、出世のために小細工をしている暇も無いのだ。こういった状況をしっかり見据えて適切な人間を現場の指揮権者にして行かない限り組織は腐敗するんだと思う。、、、何処ももう手遅れ状態だと思うが、とりあえず東電の現場がまだ生きていて良かった。彼らには日本国民挙げて感謝しなければいけない、「原発は安定している」と彼らの邪魔をしている人間が言っているが。「安定している」なら高度被爆のリスクを冒してまで原子炉建屋に立ち入って作業する必要は無いはず。このリスクを冒してもやらなければならない事がある、彼らは「決死隊」以外の何物でも無い。おそらく定年退職したが戻ってきて作業している様な人達の志願によるものだろう。死を覚悟して任務にあたる彼らに最大の敬意を払う。