ベイルアウト

yaoyorozu20112011-07-09

石垣島近海で四日間のマグロ延縄漁デビューをして帰ってきた。本来もう一日操業する予定がシケで一日早い帰還だ。漁に関しては、今日は漁協がお休みで、明日朝水揚げするので明日書くとして。この間、漁に出た初日にラジオ飛び込んで来た那覇のF15戦闘機墜落が気掛かりでならなかった。50Kgオーバーのマグロやカジキと格闘しながら聞いてたので記憶が確かでは無いのだが、沖縄の漁師に対するラジオではこの間、この沖縄海域で空対空・空対海の訓練が計画されていると放送されていた。そしてF15墜落、パイロット不明・尾翼が漂流しているとの情報を比較的近い洋上で聞いていたのだけれど、やっぱり最初の疑問は「何でベイルアウトしなかったのか?」

離着陸・タッチアンドゴー訓練の様な低空での訓練とは違い、映画「トップガン」でお馴染みの戦闘機のドックファイトは訓練高度に最低高度を設定しているのが普通。今回の那覇北西150kmにある沖縄北部訓練区域は高度制限無制限の訓練空域だが、安全第一の自衛隊がこれを設定していないはずがない。報道でも事故機が訓練中止を告げ高度を下げたのをバディ機が確認したとの事。つまり時間は十分にあったはず。
洋上なので以前あった入間の練習機の様なリスクも無い。

一機100億とも言われるF15を任されるパイロットは航空身体検査で身体的なリスクは極限まで少ない状態で、なんで問題を認識しておきながらベイルアウト出来なかったのか???今の所「謎」としか言えない。
今は只、航空自衛隊のエースパイロットの無事を祈りたい。