人に夢と書いて儚

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111117-00000092-san-int

オバマ政権発足時、米国政府は中国を経済的パートナーとしてだけではなく、軍事的にもアジアの安定に貢献する立場であり、日本より中国を重視する姿勢を表明していた。このままでは日本の立場が危ういと危機感を抱いていた時期が有ったっけ、、、その米国政府、政権交代したわけでも無い親中派であるはずの米民主党政権が、あまりに儚かった中国への幻想に打ち砕かれ、今ではサイバー攻撃に対する通常兵器での報復を明言し、先日完全に中国を意識した軍事シフトとしてオーストラリアへの駐留を決めた。これに付随して新しく「空海戦」という新しいドクトリンを立ち上げているが、これは撤退を始めたイラクアフガニスタンで行っている対テロ・対ゲリラへの特殊部隊などによる「少人数での戦闘」からこれからの戦闘は対艦・対航空機戦闘重視へとシフトする事を意味する。「空海戦」読めば分かるが、そこには陸が無いのだ。つまり戦闘の殆どが洋上またはその上空、その海とは中国が全域の領有を主張し問題を抱える海、南シナ海東シナ海であることは馬鹿でも分かるはずだ。つまりワシらの周りの海と頭の上でドンパチするための体制を米国は整える、その最終準備線としてミサイルの届かないオーストラリアに駐留をする訳だ。さてこれで中国もうかつに尖閣には手が出せないねぇ、、、なんて楽天的な考えが先行した人は無様に長生きでもしててくれ。世界一戦争をやり続けている国アメリカは世界一シビアな現実主義者だ、新しいドクトリンを打ち出し体制をシフトする時は必ず実行するか、その必要性が非常に高い時だ。また国力が落ちている事を自覚しているが故の威嚇行動でもある。イスラムとの戦争に疲弊し、リーマンショック以降の経済の低迷、パワーバランスが崩れる事で起こる混乱を誰よりシビアに評価しているからこその行動だと言う事を理解すべきだと思う。
そんな空海戦ホットゾーン真っ只中「なんかあったらアメリカがまもってくれるっさぁ〜」良い若い兄ちゃんが口にするのを本当に聞いてしまった、、、まあ儚いアメリカへの幻想に打ち砕かれる時が必ず訪れるだろうけどね、、、