信じるモノは救われる、、、かもね

このミネラルウォーターを1ℓ買えばその売り上げの一部を寄付して井戸を掘り、アフリカに10ℓの清水が提供されます!!何処の商品とは言わないが「1ℓ for 10ℓ」をキャッチフレーズに売り上げを伸ばしたミネラルウォーターがある。水という差別化が図りにくい商品に付加価値をつけるのに有効なコーズマーケティングという方法だ。ミネラルウォーターを買うとき「XXXのおいしい水」であろうが「XXXイオン水」であろうが正直どっちでも良い、でもこのミネラルウォーターを買う事でアフリカの人達の助けになるとなると思えばついつい選んでしまうのが人間の性なのではないか?、、、商品を購入し消費するという日常の行いをする事で、何か良い事をしたような気持ちになれるという付加価値。確かにアフリカの人達の助けにはなるのだろうが、それ以上に売り上げを伸ばしたその利益で高級外車を乗り回している人達がいるのも事実。あくまでマーケティングでありビジネスとして行われるこれらの心理戦に対し、人の心はいとも簡単に利用されてしまうのが現実だ。一昨年実際アフリカで現場を見て来た、ケニアの平均寿命は50歳に満たない、環境が劣悪なスラムならなお更酷い、多くの発育不良の子供達と接して帰国したとき、色んな所で目にする「WORLD VXXXX」の広告に違和感を覚えた。見るからに悲壮感漂う物欲しそうな子供の眼差し、、、

「この広告費、支援に回せばいいのに、、、」広告でお金を集め、確かに支援規模が大きくなるのも事実なら、その多くが運営費つまりは人件費で使われるのも事実。この手の事業は今ではビジネスモデルとして成り立ってしまっている現状を理解した上で寄付してる人は一体どれ程居るんだろう?そんな疑問と割り切れない思いをしたのを覚えている。
人間に心が有る以上、必ず心理戦の影響を受ける。それが慈善事業であろうと国家が戦略として行うものであっても。そして本来なら我が国に対して悪意を持って行われるモノに関しては国の防衛の一環として国が対処しなければならない事なのだ。アメリカではCivil Affairs and Psychological Operations (民事及び心理作戦部隊)は世界に展開し本部をノースカロライナのフォートブラッグに置く、ここは陸軍特殊部隊グリーンベレーの総本山であり非正規戦の中枢なのだ。しかしながら日本は先進国で唯一、戦後半世紀以上に渡り諜報機関すら持たず、心理戦から国民を防護する機能を有しなかった。今の沖縄にはその結果が顕著に現れていると思う。ここ石垣も返還前までは祝祭日には日の丸を掲げていたんだそうだ、それから40年でそれは皆無になった。誰がどういった意図をもってこれを導いたか?その先にあるのは何なのか?一人ひとりが考えればこの影響は薄れるはずなのだが、現在進行形で行われている心理戦にそれは阻まれている。
半世紀の積み重ね、国家規模の資金、後戻りできない多くの人々とそのネットワーク、、、これはもう簡単には崩せない。次の世代に期待をしカウンターサイコロジカルオペレーションを如何に行って行くか?国家規模での対応が必要なのだが、、、今の政府には言うだけ虚しいよなぁ、、、