GOD BE

何十枚もの瓦を叩き割り、牛を素手で仕留めたという伝説の空手バカ大山 倍達を持ってしても適度にしなって衝撃を分散吸収するファイバー樹脂やポリカーボネイトを叩き割る事は出来ないだろう。今では軍隊で使う防弾プレートやヘルメットもファイバー樹脂の時代だ。軽いのに強度抜群、耐久性に優れコストも安いとなれば文句なし、ありとあらゆる所で使用される素材でもちろん船にも持って来いの素材だなのだが、今回大陸の高気圧の張り出しに伴う時化の高波(おそらく三角波)を受けてこの有様だ、、、

か弱いワシなんか空手家に殴られただけで下手したら死んじゃうだろうに、、、この時甲板に居なくてよかったぁ〜
若い頃からアウトドア大好きだった私は社会人になると真っ先に海に潜り、空を舞い、山を駆けてた(半分職業ですが、、、)それなり無茶もして痛い思いをした経験から、今では町というか弱い私を守ってくれる環境から離れ、自然と向かい合うときは何時も自分を戒める癖が付いている。
「自然はその気になればいとも簡単に私を抹殺する事ができる、だから自然と接する時は少し臆病な位で丁度いいのだ、、、」
虚栄心から来る意地の張り合いでリスクを冒したり、危ない目に会った事を武勇伝にするより、何時も安全確実に淡々とこなせるほうが断然カッコイイ。そしてこれは自然に対する畏怖と敬意の表れであると思っている。海という圧倒的な存在の中で他の生命の命を頂き、生かされている事に感謝をし、絶対自然をなめてはいけないと改めて思った。


会うことも接する事も無いキリストやアラーより、私達を育む神々しい自然を崇拝する方が遥かに自然な事だと日々思うのだが、、、まあ宗教の自由ですけど。